君にできること (僕の中のリンディ・イングランド)

君は庭の花に毎日水をやる
そして野良猫の腹を撫でる
近所の子供達に声をかけて
一人暮らしの老人を訪ねる

君は友達と一緒に泣く
そして恋人の夢をささえる
家族を苦しみから救い
知らない誰かのために祈る

君は何だってできる
確かに何だってできる

君はウェストバージニアで生まれた
僕がこの町で生まれたように
トレーラーハウスで育って  
そして生まれ故郷を後にした

君は有色人種が嫌いで
職業で人の優劣を決める
捨てられた猫は可哀想に思うが
捨てられた人間には見向きもしない

今朝あの写真を見たんだ
あのとてもひどい写真を


誰かが君に命令すればよかった
みじめな人には優しくするように  
君は命令には忠実だから
きっと誰にでも優しくしただろうに

君は決して愛のない人間ではない
子供のためにいい音楽を聴こうと思うし
猛犬を人にけしかける時でさえ
心の中は犬への愛で一杯なのだ

君は何だってできる
確かに何だってできる

誰かが君は被害者だと言う
法廷では誰もがそう言うように
だけど被害者でない者などいない
加害者でない者などいないように

誰かが君はひどい女だと言う
安心したい一心で早く過去にしたくて
だけど僕がこんなにうろたえているのは
君と同じことを僕もできると知っているからだ

今朝あの写真を見たんだ
あのとてもひどい写真を

−『RUBBER SOLE/FLOWERS』より−
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