ラッパと太鼓

海辺の村であの子は死んだ
うち捨てられたクラゲのように
残ったものはラッパと太鼓
風に吹かれて小さく鳴った

何が幸せで
何が不幸なのか
誰にも判らない
今では判らない

残ったものはラッパと太鼓
風に吹かれて小さく鳴った


海辺の村で子供が歌う
あっけらかんとあの子の歌を
錆びて破れたラッパと太鼓
砂に埋もれて静かに聴いた

何が幸せで
何が不幸なのか
誰にも判らない
今では判らない

錆びて破れたラッパと太鼓
砂に埋もれて静かに聴いた


海辺の村で男は泣いた
砂のお城が崩れるように
残ったものはあの子の歌と
裸の胸に刺青ひとつ

何が幸せで
何が不幸なのか
誰にも判らない
今では判らない

残ったものはあの子の歌と
裸の胸に刺青ひとつ

−『RUBBER SOLE/FLOWERS』より−
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